日枝神社式年大祭の写真
昭和33年5月 飛騨山王宮 日枝神社 式年大祭
飛騨高山で暮らしたことがある。2歳から6歳までの5年間だった。
1955(昭和30)年から1960(昭和35)年のことになる。
父の仕事のために県内を転々と移り住んだが、5年間も滞在したのは高山だけである。私にとっての「記憶」は、高山から始まったともいえる。父も高山を「第2の故郷」だと語っていた。
父が撮った高山時代の写真(数は少ない)を、何回かに分けて紹介しようと思う。アルバムには無かった写真なので、私も初めて見る光景ばかりである。ネガを自宅でスキャンしたので画質は良くないが、6×6版に助けられた。
上の写真は、昭和33年5月に行われた日枝神社の式年大祭時のもの。小さな日傘をかざす和服の少女など多くの人たちで賑わっている。
左端に写っている幟。文字は「黄鶴臺(台)」(おうかくだい)ではないだろうか。気になったのでこれから調べてみたいと思っている。
下の写真は、「神楽台」。山車の列では先頭をつとめる。4歳の私もこの大祭に行ったのだろうが、ほとんど憶えていない。
例祭のときに行列に加わったような覚えはあるが、それよりも撞木でたたく鉦の音の記憶のほうが、懐かしく鮮明である。闘鶏楽「カンカコカン」。