« 中野重治というひと | トップページ | 中野重治文庫 »

2018年10月 3日 (水)

福井県立図書館

Photo_2
福井県立図書館・福井県ふるさと文学館(南西側より 2018年10月)

中野重治の古里、今の福井県坂井市へ車で向かう途中、「福井県立図書館・福井県ふるさと文学館」に立ち寄った。
設計は著名な槇文彦で、「名古屋大学豊田講堂」(建築学会賞作品賞:1962年)、「幕張メッセ」(1989年)、六本木ヒルズ「テレビ朝日」(2003年)などが代表作としてある。

館内は明るく開放的で、広い敷地を存分に活用し、1階だけを開架・閲覧室としているなど、贅沢に空間を利用している。狭い空間の好きなぼくではあるけれど、かなり天井が高いのに、とても落ち着くのはなぜだろうか。入館者は多かったが、静かでゆったりとした気持ちになったせいかもしれない。それはたぶん、照明の形や配置、館内の色合が好ましく、空間に優しく包まれる感じがして居心地がよかったからだろう。

個人貸出冊数が、県の人口比で昨年度まで6年連続全国1位になった図書館(一つの分館含む)であり、入館者数(人口比)も同じく5年連続2位だという。そうなったわけはいくつもあるだろうけれども、そのひとつはこうしたつくりの図書館だからにちがいない、と自分では納得している。
中野重治などの郷土に関わる文人の書籍も豊富で、「ふるさと文学館」横の開架にまとめてあるからすぐ見ることができる。でも今回は次の目的地へ向かうために短時間の訪問になってしまい残念だった。次回はもっと時間をかけてゆっくり過ごしたい。

福井市を離れ、30分ほど車を走らせると次の目的地坂井市の「中野重治文庫記念 丸岡図書館」 に辿りついた。次回また記す。

|

« 中野重治というひと | トップページ | 中野重治文庫 »

文藝」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 中野重治というひと | トップページ | 中野重治文庫 »