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2018年10月 5日 (金)

中野重治文庫

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       中野重治文庫記念 坂井市立丸岡図書館 (2018年10月)

中野重治(1902-1979)の生地は高椋村(現 丸岡町)一本田であった。中野の没後蔵書が丸岡町に寄贈され、図書館・文庫は1983年に丸岡城のすぐ側に建てられた。市内に4館ある市立図書館の一つである。

瓦葺きで、中庭には東京世田谷の住まいから移植した木々があり、その庭を囲むように4棟から構成されている。入口のある棟の向かい側に文庫があり、蔵書のほか、日用品、掘炬燵のある書斎兼居間、高田博厚の手になるブロンズ像(1983年作)などをみることができる。多くの蔵書には、大きな太めの字で書名や著者名を書いたカバーがかけられており、大切にされていたことを窺わせる。
見学していると、係の方がやってきて中庭が見えるようにブラインドや戸を開けてくださった。
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Photo_2庭隅に記念碑があった。
蕾めるものは
花さかむ
花さきたらバ
實とならむ

友人の娘である児童文学者内田莉莎子(『おおきなかぶ』などの翻訳で知られる)が結婚するときに贈ったことばだという。

文庫入口に関連図書が並べてあり、その幾つかを手に取りながらしばらく時を過ごした。
つぎは生家跡や墓碑のある一本田へ向かうことにした。

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