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2018年11月11日 (日)

入江泰吉旧居

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            入江泰吉旧居・応接間からの西の眺め(2018年撮影)

前回の記事で、来年のカレンダーの表紙「親子鹿」のことにふれたが、あらためて「奈良市写真美術館」のHPで確認したところ、撮影は1975年5月の興福寺境内との説明があった。カレンダー記載の年は出版された写真集の刊行年だったので記事も訂正した。

訂正の作業をしながら「親子鹿」という言葉にひっかかり、そういえば入江夫妻には子がなかったことを思い出した。そんなこともあって、氏は弟子を我が子のように大切にし、多くの文人墨客とさかんに交流したのだろう。
入江の旧居は、東大寺戒壇院から南にほんの少し歩いた水門町にあり、修繕されて3年前から一般に公開されている。上掲写真の応接間では、夫妻が四季折々の風景を眺めながらいつも朝食を共にしていたらしい。

ところでこの「親子鹿」は、かつてポスターなどにもよく用いられており、入江の代表作のひとつに数えられているけれど、自分としてはそうしたカラー作品にも増して、モノクロ写真のほうにひかれる。最初に手に入れた写真集も、氏が亡くなってからのものであるが、『回想の大和路』(集英社 1994年)だった。


※入江泰吉の旧居についてはHP もしくは、
  『月刊大和路ならら』2016年3月号
の特集が詳しい。

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