玄鳥
燕来る休日ジャムを煮てすごし 鈴木真砂女
暦のうえでは、
4月5日(旧暦3月13日)「玄鳥至」、9日「鴻雁北」。
だがもう2月末には、自宅で車を出すときツバメが目の前を横切ったのを見ているし、このごろ近所では、早朝から昼にかけてスズメに交じってツバメの囀りが喧しいほど聞こえてくる。
先週末の二日間「木曽川犬山緑地」や犬山橋方面へ散歩を兼ねて行ってみた。
犬山橋近くの堤防で腰を下ろし、お八つのどら焼きを食べながら川面を眺めていた。
やがて目の前1メートルぐらいのところを「ブン」という羽音をさせてツバメが繰り返し横切る。速すぎてカメラを向けることは無理。何度も同じコースを行き来しているらしく、カメラを振りながら写すことはやめて、ピントを固定したままひたすらシャッターを切る。50枚に1枚ぐらいの割合で運良く映り込んでいるものがあった。
ツバメに「白目」は無いはずだが、光のイタズラなのか、こちらを睨みながら飛んでいるようにも。
木曽川犬山緑地では、川面を飛び交うツバメを眺めていた。
ここではカメラを振り回してとにかく連写。ときどき水を飲んだりダイブしているような姿も見えたが、撮ったものを拡大して調べていたら、羽虫を追いかける姿も偶然とらえられていて、何事もトライアルが大切だと実感。
もう巣作りを始めているのだろうか。
ひょっとして南国で契りを交わした相方の飛来をまだ待っているのもいるかもしれない。
物の本を読んでいると、その恋愛や夫婦の「裏事情」、さらには子育ての話など、驚愕の事実があって興味津々。
ツバメの世界も何やら大変そう。
参考:『ツバメの謎』北村亘 誠文堂新光社 2015年
写真:2020年4月9日~10日 木曽川犬山緑地&犬山橋堤防