« ♪萠黄色のスナップ | トップページ | つくづくし »

2021年3月15日 (月)

奈良の春

 修二会の闇われ方尺の女座を得て  橋本多佳子

修二会・お水取りの行事が終わると、ようやく奈良も春らしくなる。お松明の燃え止しなどを手にして、闇深まる二月堂参道の帰り道を急いでいると、体は冷え切っていても、あたりにはすでに佐保姫の気配が感じられたものだ。でも一昨年以来三月の奈良には行っていない。
とくに今年の修二会は二月堂内への立ち入りが禁じられ(だから多佳子の句のような「局の聴聞」もできない)、お松明の拝観などにも厳しい制限が設けられたらしい。13日にBSでは堂内の深夜の行法などが生中継されたし、お松明はネットでも毎日見ることができたものの、やはり何か物足りない。はたして来年は行けるのだろうか。

ところで奈良の一番桜といえば氷室神社のしだれ桜。
咲き始めとなった3月11日、神社を撮られた奈良の映像作家保山耕一氏がその映像にコメントしておられた。「今年の桜は異常なほどに急ぎすぎている」と。さらに「氷室神社の梅と木蓮としだれ桜が同時に咲いているのを見たのは今年が始めてかもしれない」とも。

※ことし3月11日の氷室神社(保山耕一氏のYouTubeチャンネルより)

|

« ♪萠黄色のスナップ | トップページ | つくづくし »

歴史・郷土史・戦記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ♪萠黄色のスナップ | トップページ | つくづくし »