90年代の二月堂
先日、古い何本かのリバーサルフィルムをラボに出してデジタル化してもらった。その中に1990年代中頃のお水取り(修二会)の写真があった。当時は現像したままになっていて、ダイレクトプリントもしていなかった。20数年ぶりに初めて映り具合を確かめるということになる。
日帰りで訪れた日の夕方、二月堂へ行く前に大仏池に立ち寄り、秋は紅葉で美しいハゼノキを大仏殿と一緒に撮っていた。さらに馬酔木などの写真もあるが、陽も落ちていて上手く撮れていない。
報道関係者やプロカメラマンには特別の撮影場所があるが、一般のひとが堂のすぐ近くで写真を撮る場所はなく、この時はたぶん開山堂の塀と四月堂の間の狭い空間に居たように思う。手前に開山堂の松(?)らしきものが前景を邪魔している。
松明を持った堂童子が舞台を歩いたり走ったりする移動時間に合わせるから、露光時間は数十秒から1分ほどだったろうか。
思うに、これからも修二会に何度も行くだろうし、お参りしたり火の粉を浴びることはあるだろう。けれどもこうした修二会の写真を撮るつもりはもうない。写真を撮ることに夢中になってしまい、大切なことを見逃していたり忘れていた気がしている。
機材:Nikon FE レンズ(?)
フィルム:フジクローム Velvia RVP100(?)
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