犬山城天守創建のこと
犬山城落陽 2020年10月5日 17:21
遠くから眺めながら四季折々の城と風景を楽しむことはあっても、城郭の詳細や天守の構造についてはほとんど調べたことがなかった。これからはそうしたことにも少しは興味がもてるかもしれない。
この地方の3月末の新聞・TVのニュースでは、「犬山城天守」の創建年代のことが大きく取り上げられていた。
これまで犬山城天守が現存する日本最古の天守であるといわれながら、諸説あっていまだに創建年代が確定しておらず、たとえば1537年説や1601年説などがよく知られているが、これらの説は主に文献史料をもとに推定されたもので、いくつかの問題点を含んでいたという。
それが今回の科学的調査によって「天正12年(1584)の小牧・長久手の戦いの直後から、天正18年(1590)豊臣秀吉による小田原征伐の直前までに、織田信雄方によって一重から三重までが一連で建設されたことが実証され、やはり現存最古の天守である」(3月29日記者会見の報道資料)と確認されたとのこと。天守に使われている部材の木を年輪年代法で年代測定したことによる結論だという(従来あった1537年説よりは約50年新しいということにはなるが)。
資料:〇国宝犬山城天守の創建に関する調査について
(2021年3月29日) 参照サイト →★
〇記者会見の報道資料 →★
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