「屠龍」の主車輪
「屠龍」の主車輪(旧かかみがはら航空宇宙博物館 2016年)
飛行第五戦隊といえば、「屠龍」(二式複座戦闘機)の名があがる。
しかし現在国内に「屠龍」の機体は残っておらず、胴体だけが「スミソニアン国立航空宇宙博物館」に展示されているという。ただし「屠龍」の車輪が上掲の写真のように各務原に遺されている。
展示説明では松本零士氏の寄贈とあるが、どのように氏が入手されたのかその経緯はわからない。いずれにしても機体の一部とはいえ、各務原に展示されていることはこの車輪にとって幸せなことなのかもしれない。ホイールは岡本工業、タイヤは中央ゴム工業が担当し、当時としては珍しく高圧チューブレス方式が採用され、実際に空気を入れてみたところ漏れはなかったという。
二式複座戦闘機「屠龍」キ-45改 飛行第53戦隊(松戸)
(あいち航空ミュージアム 2F「名機百選」展示 2018年撮影)
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